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執筆者の写真GDChef編集部

コリンキーって?!

外国の野菜のような響きですが、実は日本で作られたカボチャの一種。フルーツのような鮮やかなオレンジがかった黄色で、あっさりと優しい美味しさのコリンキーが、今、脚光を浴び始めています。レストランやお弁当にも使いやすい食材のひとつです。

コリンキー

カボチャ

カボチャはウリ科カボチャ属に属する果菜の総称です。西洋カボチャも日本カボチャも存在する中、国内のスーパーでよく目にするカボチャは、濃い緑色で、とにかく皮が固くて、切るのに一苦労。ほっくり炊き上げても、焼き野菜にしても、マッシュしてサラダにしても、お菓子にまでなるほど甘みたっぷりで美味しい野菜です。ただ、ご家庭で丸ごと一個使うには、量がやや多いのと、切るのに相当の力が要るところが難点。最近では4分の1や、スライスやブロックにカットされたものや、ゆでて冷凍されたブロックがスーパーで販売されています。お手軽ですが、乾燥していたり、甘みが落ちていたりするような気がしなくもありません。


コリンキーは生で食べられるカボチャ

そんな中、登場したのが、コリンキー。山形県の農場で、加賀野菜の「打木赤皮甘栗(うつぎあかがわあまぐり)かぼちゃ」とオーストラリアのカボチャをかけ合わせて作られ、2002年に農林水産植物として登録されたカボチャの一種です。


その大きな特徴のひとつは、完熟させず、若取りすることで、クセが少なく生食できることです。皮が柔らかく切りやすいので、皮ごと薄くスライスしてサラダにも使えます。そのシャキシャキ感は漬物にも向いています。悪くなりやすい煮物と異なり、味も混じりづらいので、できたてではなく少し時間が経ってから食べるお弁当やケータリング料理にも使いやすいですね。


コリンキーは栄養豊富

コリンキーのもうひとつの特徴は、栄養豊富で健康にも美容にもよいこと。カロテンやビタミンB群、ビタミンCに加えて、鉄分やカリウムなどのミネラルなどが含まれています。 カロテンは、体内でビタミンAに代わる栄養素で、抗酸化作用があることで知られています。体内で発生した活性酸素を除去してくれるため、アンチエイジング効果が期待できます。 ビタミンB群は、糖質をエネルギーに変える働きがある栄養素で、疲労回復に役立ち、肌荒れや口内炎などにも効果があるとのこと。その他にも、コリンキーには豊富な食物繊維と水分がふくまれているため、腸内に溜まった老廃物のデトックスを促進します。


コリンキーの産地と旬

コリンキーは、山形県や岩手県などの東北地方から、広島県などの中国・四国地方まで幅広い地域で生産されています。関東地方では神奈川県の三浦半島での生産が盛んです。地域により種まき時期が異なりますが、だいたい5月下旬~6月が旬の時期です。


コリンキーの利用例

「生で食べられるカボチャ」としての特性を活かして、まずは皮を付けたままスライスしてそのままポリポリ。コリンキーという名前は、コリコリとした食感から来ているのだそうです。簡単レシピは、皮付きで千切りにして、きゅうりなど他のシャキシャキしたものと一緒に、シンプルにマヨネーズや塩昆布などと和えるだけでも美味しくいただけます。加熱する場合は、シャキシャキ感を残して加熱時間を短めに。わたも種も皮も食べられるのでフードロスがありません。


コリンキーは、生でも加熱しても色があせることなく綺麗なこともあり、Green Diningでも使われており、話題になったこともあります。



Green Diningのシェフサービスやシェフのお届けサービスでは、珍しい野菜も含めて、新鮮な野菜がふんだんに使われますが、野菜に熟知したシェフが多くいます。地元の農家から、その日の朝に採れたばかりの野菜を入手したり、野菜のシャキシャキ感を残すために面倒でも機械を使わず手切りしたりなど、美味しい野菜を美味しく食べてもらいたいシェフの工夫がたくさんあります。


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