話題のクラウドファンディング ーインタビュー編ー

最近話題のクラウドファンディング、飲食店でも必要な資金を調達するケースが増加してきました。

そこで今回は、実際にクラウドファンディングに挑戦している方に、どのようにプロジェクトを作っているのか、資金調達の方法としてクラウドファンディングを選んだ理由などについてインタビューしました。

クラウドファンディングで資金調達

インタビューしたプロジェクト

「85歳 北京亭仲本さんの挑戦!」

85歳の料理人と地元の支援者が立ち上げたプロジェクトです。

沖縄県沖縄市で長年、「町の中華屋さん」として、県内外老若男女多くの顧客に利用された「北京亭」の再開をかけたプロジェクト。昨年11月、建物の都合で閉店しましたが「もう一度食べたい」という多くの声を頂き、料理を待っててくれる人がいるなら、とクラウドファンディングで資金を調達し、店舗の再オープンにチャレンジします。


インタビューに応えてくれたのは

プロジェクトの運営者で、同じ商店街でカフェとスポーツ施設の2店舗を営み、「北京亭」の料理が好きだという仲本さん。このプロジェクトは、店主である料理人が高齢なため、地元の有志数名で支援しています。

料理人とともに本プロジェクトを運営する仲本さん

プロジェクトについて

主なスケジュール

プロジェクトの主なスケジュール

目標達成金額

1,000,000円


募集方式

購入型 All or Nothing 方式

(目標額を達成した場合のみ資金を得られ、未達であれば資金は支援者に全額返金)


期間

4月下旬公開〜5月末


リターン

1000円〜100,000円の12種類

プロジェクト「85歳 北京亭仲本さんの挑戦!」

Q:このプロジェクトが始まった経緯を教えて下さい。

料理人の想いとお客さんの声

高齢の料理人が一人で切り盛りしていた老舗の町中華「北京亭」は、根強いファンが多いにも関わらず、建物の都合で閉店しました。まだまだ料理を作り続けたいという料理人の想いと、それを望むお客さんの声が多いことから、地元の支援者が手伝って、クラウドファンディングを活用してお店を復活しようということになりました。

北京亭ファンが作成した動画(閉店1ヶ月間の様子)

https://www.youtube.com/watch?v=bsUrish5te8&feature=youtu.be


古き良きものを残したい

支援側の理由の一つには「古き良きものを残したい」という思いもあります。最近、町にあった老舗がいくつか閉店しました。新しいお店が開店する一方で、県内各地から食べに来るような有名な食堂や、複数店舗を持つ製菓店が閉店したりと「町の味」がなくなるのを目の当たりにし、たくさんの人が寂しい思いをしています。このプロジェクトを成功させ、愛されてきた味を次世代に引き継ぐひとつの成功事例になればと思っています。


Q:このプロジェクトについて「北京亭」店主の意見は?

店舗再開には乗り気だったのですが、クラウドファンディングのシステム自体をなかなか受け入れてもらえず、詐欺だと勘違いされ、理解してもらうのに時間がかかりました。

いくつかの事例を伝えたり、行政の相談施設にも一緒に行き、話を聞いてもらいました。

また、同じ商店街にクラウドファンディングの達成者がいたので、料理人が自ら話を聞きに行ったようで、最終的に納得して、お店の再開にむけて動き出すことが出来ました。


Q:クラウドファンディングを選んだ理由

費用面

第一に費用面。店舗がないので新たに物件を借りる費用、再開後は次世代へ味の継承という目的もあるため、それなりの規模感の店舗と設備投資、後継者育成、と諸々の費用が膨大。クラウドファンディングで資金調達する方法が一番よいと考えました。


後継者問題のモデルケース

高齢の料理人がクラウドファンディングに挑戦して成功する事により、後継者が居ない様々な業種の事業や技術を継承して行く為のモデルケースにしたいです。


宣伝効果

資金面以外にも、クラウドファンディングのサイトに掲載することで全国的に認知される効果があります。高齢者の挑戦、ミラクルが起きるコザ(※通称)の町、なくなりつつある老舗飲食店の復活、味の継承、商店街活性化、などこのプロジェクトの様々な魅力を多くの人に見てもらうことができます。

※「コザ(通称)」は、沖縄第二の都市である沖縄市にあり、商店が多く集まる町の中心部


Q:キャンプファイヤーを選んだ理由

日本最大級のクラウドファンディングサイトでユーザー数も多く、飲食関連も多いこと、審査もスピーディー、ページの構成も作りやすいので、総合的に判断しました。


Q:事前準備と計画はどのように?

店主と一緒に、地元の創業相談施設にも相談しながら、これらを考え計画しました。

・店主と一緒に店舗予定地、設備・什器備品調達などの目処

・再開時期の策定

・プロジェクトで実現したいことの明確化

・必要な資金の計算

・リターン品決めとサンプル作成

・プロジェクトページ作成とインタビューの計画

店舗・設備・什器等一番お金がかかる部分についてもできるだけ安く済むようにあちらこちらを探し回りました。

リターン品デザインや動画撮影も、プロジェクト成功有無に関わらず、外注すると費用が高くなるため、最小限で済むように自分たちで行いました。


Q:現在までで苦労はありましたか?

店舗の場所を探すことに少し時間がかかりましたが、そのほかは比較的スムースにいっています。プロジェクトページは料理人へヒアリングし、支援者で書き起こしていますが、時間もかかりませんでした。


Q:目標金額の設定について

プロジェクトページにあるように、店舗の契約や工事、設備・什器購入、リターン品、手数料などで計算した金額です。今回は人気メニューだった「餃子」「油淋鶏」などの調理を想定し、備品を揃え設備投資する金額を設定しています。早期に達成すればネクストゴールも考えています。


Q:現在の状況

4月初旬に申請し、現在審査中です。審査が通り公開は4月中〜下旬、期限は5月末を目処にしています。公開後は、1週間ほどで達成・未達成の目処がつく、その後、状況をみて本格的に店舗再開にむけて動き出す予定です。


Q:今後の予定

地元テレビ番組の取材が予定されており、ほかに地域の情報誌、SNSで発信していきます。画像や動画で告知をわかりやすく行い、プロジェクト後も継続的に情報発信をする予定です。達成後には、支援していただいている方を招いたり、企業のイベントで店舗貸切り、地域の交流の場としても活用など、この地域ならではの取り組みも具体的に考えていきます。


最後に

クラウドファンディングは今回3回目という仲本さん。見ず知らずの人から出資してもらう、というのに違和感がある人もいると思いますが?と聞いてみました。

「クラウドファンディングは、基本的には”赤い羽根共同募金”に代表されるような募金活動と同じだと考えています。出資する相手がインターネット上で明確に開示され、内容にも共感すれば、支援したい、助けたいという気持ちになるものだと思っています。

特に最近のコロナ禍で、”クラウドファンディングで飲食店を応援したい”という方も増えてきています。それに加えて、”沖縄旅行に行きたくても行けない”という方にも、このような地方のプロジェクトを見て応援したくなる人がいると思います。」

しかし、見知らない人々からの支援、そこには「プロジェクトと実施者への信頼」が絶対的にあるので、目標額に達し、プロジェクトが動き出したら途中で辞めることは出来ない、失敗はできない、という気持ちで挑んでいるとのことでした。


プロジェクトページ「85歳 北京亭仲本さんの挑戦!」

https://camp-fire.jp/projects/557390/preview?token=1zdc146d&fbclid=IwAR1NzuDGl6V8RQ00hDqktFnNbdo_y3d34M-t6TdlvhUytDizqVFfL2C49p0


クラウドファンディングのメリットや種類については、こちらも参考に。

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